「自分のやりたい医療」を求め、
遠回りの先でたどり着いた開業。
開業して良かったですね。大学病院に勤めていた頃から開業は考えていましたが、雇われ院長として働く中で、自分のやりたい医療とは違う方向へ進んでいると感じ、「そろそろ自分でやった方がいいのかな」と本格的に動き出しました。準備期間は2〜3年。医療のことしかやってこなかったので右も左もわからず、最初に相談したコンサルタントの型にはまった進め方に「それが本当に自分の理想なのか?」と疑問を感じていました。そんな中で出会ったのが「V・drug」です。担当者さんは、僕が大切にしていることを聞き、「こういう方法もありますよ」と一緒に考え、つくり上げていく。その姿勢に安心感がありました。最初は名古屋市で計画を進めていましたが、途中で白紙に。「これからどうしよう」と地獄に落とされたような気持ちでした。その後、提案してもらったのが現在の春日井市です。自宅から通いやすく、前職の病院があった多治見からも近い。実際、多治見から来てくださる患者さんもいて、ありがたいです。医療モールなので、患者さんを隣の心療内科へ案内できることもメリットだと感じています。
患者さんの話をしっかり聞く
父から受け継いだ、僕の医療。
僕のやりたい医療は、「一人ひとりの話をしっかり聞いて、ちゃんと納得して帰ってもらう」ということ。それがクリニックの役割だと思っています。そのために開業したクリニックなので、ある程度は実現できているのかなと思います。患者さんが増えて忙しくなるときほど、「初心に帰らなきゃいけない」と自分に言い聞かせています。父も内科の開業医で、温和な人でした。小さい頃から患者さんの話をよく聞いていた印象があり、それが自然と自分にも染み込んでいるのかもしれません。スタッフも、僕が患者さんと接する姿を見て、自然と同じような空気感になっているのかなと思います。開業を後押ししてくれた妻の存在も大きいです。僕以上に開業に前向きで、今も事務やお金のことなど裏方を担い、「あなたは医療だけに専念できるように、私が頑張る」と支えてくれています。僕が患者さんと向き合うことに集中できるのは、妻のおかげでもあります。
診断に責任を持つために、
必要な設備を選択する。
クリニックの設計では、内視鏡検査を受ける患者さんがリラックスできる空間づくりにこだわりました。胃カメラと大腸カメラの両方を希望される方も多いので、内視鏡室を広めに取り、配線にも配慮するなど、これまでの経験を生かして検査しやすい環境を整えました。一方、院長室は漫画喫茶の個室くらい(笑)。僕は座る場所があれば十分なので、その分スタッフの休憩室を確保しました。消化器内科として、CTも外せませんでした。診断が曖昧なまま「何かあったら総合病院へ行ってくださいね」と患者さんを帰すのではなく、できる限り自分で診断に責任を持ちたい。そのためにもCTは必要だったんです。その場で診断できることは患者さんの安心にもつながりますし、「CTがあって良かった」と思う場面は何度もありました。
まだ40点。自分を信じて、
理想の医療へ近づけていく。
今診察している患者さんをこれから10年、20年と診ていく責任がありますし、新たな患者さんにも「また来よう」と思ってもらえるよう、信頼関係を築いていきたいです。自分の理想を100点とすると、今はまだ40点くらい。診療時間やスタッフの勤務体制を調整するなど、患者さんのメリットにつながることは、どんどん進めています。困ったことがあれば、開業経験の豊富な「V・drug」にすぐ相談できる。一緒に続けていく味方ができたことは、すごく心強いです。これから開業する先生に伝えるなら、「自分を信じてやる」ということですね。僕自身の後悔は、「あと5年早く開業しておけば良かった」と思うくらい。10年、15年と続けられる体力を整えながら、日々勉強を重ね、僕もクリニックも徐々にアップデートして、自分が思い描く医療に近づけていきたいと思っています。