「睡眠にお悩みの方が広く相談できる窓口」
「V・drug 多治見駅南店」の隣接テナントとして新しい形で建てられたメンタルクリニックは、人が健やかに生きるために欠かせない睡眠を診療の柱としたクリニック。愛らしいバクのロゴマークが迎えてくれる院内には大きな窓から明るい光が入り、やわらかな印象のグリーンを基調にした落ち着ける雰囲気が広がります。「最近は内科と同じように心身の不調を感じたら心療内科にかかる流れになりつつありますが、睡眠のことをまず気軽に相談できる、より受診しやすく、より身近な存在に」という鷹見将規先生の思いを表現された、開業して間もないクリニックにてインタビューをさせていただきました。
地元企業「V・drug」と地域に貢献できる喜び
- 開業を決意されたのは、いつごろですか?
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私は多治見で生まれ育ち、大学進学を機に滋賀へ。
結婚して子どもも生まれて滋賀の生活も長くなりましたが、いずれは地元に戻り、地域に密着した医療を行いたいと常々思っていました。
- 長年温められてきた思いだったのですね。
- 開業に向けては戸建てやビルテナントなどのさまざまな選択肢を考え、知人の紹介で「V・drug」とご縁があり、この土地での開業を検討。最終的に自分の思い描く診療スタイルに合いそうな「V・drug」の話に決めましたが、多治見に本社がある企業と一緒に地域の医療に取り組むことになり、うれしく感じています。「V・drug 多治見駅南店」新規オープンのタイミングにぴったり当てはまり、担当者さんと最初にお会いしてから2カ月ほどの間で賃料や諸条件、設計についても話し合い、きちんと契約書を交わした上で施工がスタート。約1年の準備期間を経て開業しました。
- まさに地元密着のパートナーとなる「V・drug」の印象は?
- 私自身、昔からドラッグストアと言えば「V・drug」というイメージでよく利用し、滋賀でもたまに見かけると身近に感じていましたね。「V・drug」の担当者さんとのコミュニケーションが取りやすく、うまく調整やコーディネートをしていただきました。
患者さんが受診しやすい睡眠障害全般の専門的な治療
- 精神科医になられたきっかけを教えてください。
- 「滋賀医科大学病院」の初期研修期間にうつ病の患者さんがみるみるうちに回復されるのを目の当たりにして、「自分も携わりたい」と精神科医の道へ。こちらの精神科が伝統的に睡眠障害を柱にしていたこともあり、睡眠障害や気分障害を中心に長年診療していた経験の中で、精神科外来と睡眠外来の両方に対応し、睡眠外来という看板の方が患者さんの受診に対する心理的ハードルが低いと感じていました。精神疾患でも睡眠の症状が初期に出てくる場合は珍しいことではなく、早く受診していただくことで、悪化する前に治療に繋がる点でもメリットがあります。
- そして、開業時も睡眠にフォーカスされたのですね。
- 「たじみすいみんクリニック」の名前は、この地域の睡眠に問題を抱えている人のお困りごとの解決を通じて、生活の質を高めるためのお手伝いができればという思いから。睡眠というキーワードを看板に掲げて、より多くの患者さんの早期治療と早期回復に努めることで、一日でも早く元の日常生活に戻っていただけるようにしていきたいと考えています。当院は東濃地方で睡眠障害全般について診療する唯一の専門医療機関として、PSG(終夜睡眠ポリグラフ)検査やMSLT(反復睡眠潜時検査)などを実施。PSGはクリニック内の検査室で一晩の睡眠を評価する検査で、患者さんから「『V・drug』の隣だから、忘れ物をしても安心」と言われることもあります。
周辺からも利便性の良い、自分にとってベストな選択
- 開業地の選定にあたり、重視された条件は?
- 開業地は駅の近く、もしくは幹線道路の近くで考えていました。地域のために精神科医療を担うのはもちろんですが、睡眠障害は割と広いエリアから患者さんが来院される傾向があるので、睡眠にお困りの方がアクセスしやすいのは求めていた条件です。ここはJR「多治見駅」から徒歩5分で、国道248号からも近い立地。診療圏調査(精神科)では数値が芳しくなかったものの、自分にとってはベストな選択でしたね。
- 東濃地方の各所や遠方からも通いやすい立地で。
- 私が開業するまで多治見市内にある心療内科・精神科は2軒だけで、多治見に限らず周辺の自治体にも「すぐに予約が取れなくて受診しづらい」と聞いていました。新規開院により、多治見を中心に土岐や瑞浪、可児などの近隣からも来院されているので、この辺りの皆さんが以前と比べて早く受診できるようになった環境面では、いくらか貢献できたかなと思います。実際に回復された方から「受診しやすくて、早く相談できたのが良かった」という声をいただいたことがやはり一番うれしくて、ここでやる意義を感じました。
地域に開けた温かみがあり、明るいメンタルクリニック
- 「V・drug」を選んで良かったことは?
- コロナ禍の影響でスタッフ採用面接の会場が急遽閉館になってしまった時は焦りましたが、「V・drug」の担当者さんに相談に乗っていただき急場を凌ぎました。また、新築の「V・drug 多治見駅南店」に隣接したテナントということで、建物の設計をゼロから始めるタイミングで自由度が比較的高く、クリニックが入居する場所、過ごしやすい待合室や安全な動線のレイアウトなどを色々と相談し、より患者さんの快適性を高めるような造りにすることができたと思います。3面採光の日当たりと風通しの良いクリニックは、淡いグリーンの配色が優しくリラックスできる空間。時勢に合わせてソーシャルディスタンスを確保した席のレイアウトなどもきちんと意識しました。
- 患者さんはもちろん、スタッフさんも気持ちよく働けそうです。
- 「爽やかな待合室でゆっくり落ち着いて過ごせる」と患者さんから言っていただいたこともありました。理想を叶える空間づくりは、新築テナントだからこそ。ビルや既存店のテナントでは制約が付きやすく、ここまで思い通りにはいきません。悪い夢を食べてくれるバクをイメージキャラクターにして、診察券や診断書を入れるクリアファイルにも描くなど、睡眠について気軽に相談しやすい雰囲気作りをしています。
- 開業して3カ月、今の心境をお聞かせください。
- 日々の診療に+αの業務が加わり目の前のことで精一杯ですが、まずは一日一日取り組んでいきたいですね。患者さんにとっての診療という一連の流れは、診察室だけで完結するものではなく薬局でわかりやすく説明していただくところも含むと思うので、これからも「V・drug」の担当者さんとのコミュニケーションを生かし、より良い医療を提供できるように努力します。